「FXなび」などの体験型投資学習アプリを提供する東証グロース上場のグリーンモンスターは19日、ブロックチェーン・インフラストラクチャー事業へ参入すると発表した。
これまで同社は金融教育サービスを主軸としてきたが、ステーブルコインの普及や実物資産のトークン化(RWA)といった金融システムのデジタル化が進む現状を受け、自らインフラ運営に携わる方針を固めたという。
[リリースから]
新事業の中核となるのは、Proof-of-Stake(PoS)を採用する主要なパブリックブロックチェーンにおける「バリデータノード」の運営だ。
バリデータは、ブロックチェーン上の取引を検証し、ネットワークの合意形成に参加する重要な役割を担い、貢献度に応じてステーキング報酬を得ることができる。同社は、この運営を通じて継続的な収益の獲得を目指す。
また、本事業の遂行にあたり、デジタル資産を自社で保有する方針(DAT:Digital Assets Treasury)も明らかにされた。
PoS型ブロックチェーンでは、より多くのトークンをステークするノードが優先的に選定され、報酬水準が高まる仕組みが一般的であるため、運用の効率化を目的として資産を保有するという。
こうした上場企業による暗号資産保有(DAT)の動きは、単にビットコインを「価値の保存手段」として保有する受動的なフェーズから、より積極的に運用収益を狙うフェーズへと移行しているる。
すでに2025年5月には、国内第3位のビットコイン保有量(1411BTC)を誇るリミックスポイントが、今回のグリーンモンスターと同様にバリデータ事業への参入を表明している。
さらに、同年12月には「漫画全巻ドットコム」を運営するTORICOがイーサリアム(ETH)のキャッシュフロー創出能力に着目した戦略を掲げるなど、持続的な収益を追求するモデルは、企業のDAT戦略における新たなトレンドとなっている。
なお、グリーンモンスターは、本事業を統括する執行役員に、香港の暗号資産企業OSL Groupの幹部などを歴任したWilliam Wang(ウィリアム・ワン)氏を選任したことも発表した。
|文:栃山直樹
|画像:同社ウェブサイトから(キャプチャ)
New Atlas for Digital Assets ──
デジタル資産市場の「地図」と「コンパス」を目指して
