XRP価格は3月27日の安値1.31ドルから約3%反発し、1.35ドル付近を回復した。ただし、この動きは持続的な反発の始まりというよりもベアフラッグ(弱気旗)の形成段階であり、市場全体の状況も追い風とは言えない。
3月17日の1.60ドルを天井に、XRPはすでに18%調整している。日中の反発は一見前向きに見えるが、チャート、デリバティブ、オンチェーンデータはいずれも同じ方向性を示唆している。
12時間足チャートでは、XRPがベアフラッグパターン内で推移していることが示されている。3月17日から3月27日にかけて1.60ドルから1.31ドルへの18%下落でポールが形成された。現在の3%反発はフラッグ部分を形成しており、これは通常は再度ポール幅分の下落につながる上昇チャネルとなる。
もしフラッグの下限トレンドラインを割り込めば、同様の18%下落が発生する可能性がある。この場合、XRP価格は1.08ドル付近(後述の価格分析で強調)まで下落する想定となる。
モメンタムオシレーターであるRSI(相対力指数)は、さらなる懸念材料を示している。2月6日から3月28日にかけて12時間足で見ると、価格は切り下げているのにRSIは切り上がっており、
これは隠れ弱気ダイバージェンスと呼ばれ、通常は反転よりも既存の下落トレンド継続を示唆する。
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このダイバージェンスはまだ確定していない。確定には、次の12時間足が1.35ドルを下回って引けることが条件となる。仮に価格が1.35ドルを上抜けてその水準を維持した場合は、この構造の確定は先延ばしとなる。
完全に否定されるのはポールの高値1.60ドルを上抜けてから。市場全体がさらに弱含みなら、このセットアップは早期に確定する可能性もある。
ただし、RSIを抜きにしても、デリバティブと現物データはこの反発が不安定な上に立脚していることを示している。
反発が始まってから、XRPの未決済建玉は7億3772万ドルから7億5921万ドルへと2.9%上昇した。同時に資金調達率は-0.011%から-0.003%までマイナス幅が縮小。この組み合わせは、ロングポジションが反発局面で新たに建てられていることを示す。
ベアフラッグ内で反発局面において未決済建玉が増加するのは、強気の裏付けというより警告となる。つまり一部のレバレッジトレーダーが反発継続に賭けているものの、このパターンが崩れた場合、これら新規ロングが清算要因となりうる。
現物市場にもそれを相殺する要素は見られない。ホドラー純ポジション変化(155日以上保有の長期ウォレットを追跡するGlassnode指標)は、3月19日~25日にかけて2億3800万XRP付近で横ばい推移した。
3月25日以降、このバランスは2億2978万XRPまで減少しており、約825万トークン、3.47%減となっている。
確信を持つ保有者ですら、XRP価格の反発直前にポジションを密かに減少させている。デリバティブでロングが優勢となり、現物のホルダーが撤退傾向にあるとき、市場環境は弱気派に有利となる。
仮にRSI主導の隠れ弱気ダイバージェンスが確定し価格が調整すれば、売り圧力を吸収するための現物市場のサポートが単純に存在しない。ただし最近のロング勢同様、現物買いも入ってくれば下落を食い止める一助となりうる。
XRP価格が弱気パターンを遅らせるには、12時間足で明確に1.35ドルを上抜けて終値を付ける必要がある。その上では1.37ドル、1.40ドルが次のレジスタンスとなる。ただしチャートパターンと進行中のダイバージェンスを考慮すれば、1.35ドル割れの状態が続くと弱気シナリオが本格化する。
フラッグが崩れ、1.31~1.32ドルのネックラインも割れる場合、約18%の下落幅が発動しうる。この場合、XRPは1.08ドル付近まで下落し、2026年2月以来の安値を更新することになる。
上方向については、1.60ドルを明確に上抜けて初めて弱気パターンが完全に否定され、2026年のXRP取引で続いた「下値切り上げ・高値切り下げ」パターンが終了する。
現時点では、1.35ドルの回復が、遅れた下落シナリオと1.08ドルまで18%下落する展開を分ける基準となる。


