ソラナ(SOL)価格は3月24日以降に5%超上昇し、4時間足チャートでゴールデンクロス形成が視野に入りつつ、92ドル台を回復した。
だがオンチェーンデータによると、重要なホルダー層が過去1か月間、静かに持ち高を減らしてきた。このテクニカル面での上昇サインと、ホルダー行動の弱気な動きの乖離が、最終的にSOL価格チャートが解答を迫られる構図となっている。
4時間足のソラナチャートでは、モメンタム転換の兆しがうかがえる。直近の価格動向を重視するトレンド指標である20期間指数平滑移動平均線(EMA)が、すでに200期間EMAを上回った。このクロスが、3月24日からの5%上昇をもたらした形だ。
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さらに重要なのは、50期間EMAが200期間EMAへと急接近している点だ。これを上抜ければゴールデンクロスの成立となり、過去に長期上昇につながってきたシグナルとなる。
このテクニカルの強気観測には、長期ホルダーの動きも後押しとなっている。Glasnode指標である「ホドラー純位置変化」では、長期保有アドレスによる保有量が3月18日時点の約116万0485SOLから3月24日には167万3105SOLへと増加。6日間で44%増となり、確信を持つホルダーが積極的に買い増している様子がうかがえる。
こうした積み増しは、ネットワーク基礎指標の回復とも一致する。ソラナの週次DEX取引高は、3月16日までの1週間で103%増加し、1年ぶりの高水準となる1384億ドルに達した。長期ホルダーは、1月高値からの下落継続中でもネットワーク活動の回復を見込んでいる構図。
ただし、すべての層がこの確信を共有しているわけではなく、短期ホルダーの動きはまったく別の様相を示している。
EMAの強気な形状にもかかわらず、3月初頭からの4時間足全体の構造は弱気を示している。ヘッドアンドショルダー・パターンが形成されつつあり、現在92ドル付近で右肩が作られている状況だ。
このパターンは、GlassnodeのHODLウェーブ(時間軸別の保有層構成)データとも合わせると一層懸念が深まる。最も活発な短期トレーダーである1か月〜3か月保有層は、2月22日時点で流通SOL供給量の14.68%を保有していたが、3月24日には12.33%へ低下。1か月でおよそ2.35ポイント(16%)の保有減となった。
これは単なる利益確定とは言い難く、短期層全体が戻り高値ごとに着実に売却してきた動きだ。タイミング的にも、ソラナが3月安値からの回復局面に重なる。価格が右肩ゾーンへ戻るたび、これら短期ホルダーは上値を追わずに売り抜けていたことになる。
こうした売りが、右肩ゾーンでの上ヒゲ(長いヒゲ)の背景となる。押し上げるたびに、上昇の持続性を疑う層からの売り圧が重なる。右肩パターンが継続して形成されるのは、こうした売りの参入が上値で繰り返されるためである。
長期ホルダーが買い増す一方で、短期ホルダーが持ち高を減らす現状では、最終的に価格チャートこそが両勢力のどちらが正しいかを決する存在となる。
EMAの強気サインと構造的な弱気シグナルの綱引きが焦点となる水準はひとつ。4時間足で93ドル(正確には92.99ドル)を明確に上抜けてクローズした場合、右肩のレジスタンスを突破しパターンの「頭」にあたる97ドル台への上昇余地が開ける。このブレイクにより、目前のゴールデンクロスも実証され、明確に強気局面へと流れが傾く。
しかし回復局面で生じるヘッドアンドショルダーパターンは、単体の強気指標が点灯しても完成する場合がある。ゴールデンクロスはモメンタムの追い風となるが、それのみでパターンを否定するものではない。
SOLが90ドルを持続的に割り込む場合、注目すべき主要なテクニカル水準は85ドルとなる。これは歴史的に重要とされる0.618リトレースメントと一致する。この水準を下抜けると、ネックラインのサポートが84ドル付近に位置し、ここが重要な判断領域となる。84ドルを明確に割り込むと、パターンの計測ターゲットに基づき約12%の下落が見込まれ、72ドル付近を目指す展開。
現時点で、93ドルがゴールデンクロスによる97ドル上昇と、ヘッドアンドショルダーによる72ドル下落を分ける分岐。

