アポロ・グローバル・マネジメントは24日、同社最大規模の非上場プライベート・クレジット・ファンドの一つであるアポロ・デット・ソリューションズに対する投資家の償還を制限した。
株主向けの書簡によると、投資家から約11.2%の償還申請があったことを受け、保有株式数の5%を上限として償還を制限した。この措置は、最近他のプライベート・クレジット・ファンドでも同様の規制が導入されている流れを受けたものであり、1兆8000億ドル規模のプライベート・クレジット市場全体で懸念が深まる状況となっている。
ブラックロックも、3月初旬に260億ドル規模のHPSコーポレート・レンディング・ファンドへの償還申請が純資産価値の9.3%に達したことを受け、同様に5%の上限を設けた。
ブルー・オウル・キャピタルも、リテール向けファンドであるBlue Owl Capital Corp II(OBDC II)における四半期ごとの償還を恒久的に廃止し、資産売却による定期的な分配に切り替えた。
償還申請の増加は、投資家が貸し手のソフトウェア企業への過度なエクスポージャーに不安を感じている中で起きている。この分野は、AIによる破壊的影響にさらされている。
大手金融機関の動きも懸念を強めている。ゴールドマン・サックスとJPモルガンはヘッジファンド顧客に対し、プライベート・クレジット市場をショートする選択肢を提供している。
最新ニュースはXでも随時配信中
一方、ムーディーズは、Future Standard社とKKR & Coが共同運営するFS KKRキャピタル(FSK)の格付けをBaa3からBa1へ引き下げた。
こうした動きは、プライベート・クレジット市場を取り巻く緊張が高まっていることを示す最新の例である。償還申請の増加と、AIによるソフトウェアローン領域への圧力により、同市場の成長を支えた基盤が揺らいでいる。
今後の四半期、ファンドマネージャーが流動性を求める投資家の要求と、流動性の低い資産で構成されるポートフォリオとの間でどのように舵を取るかが、混乱が抑えられるか加速するかの岐路となる。


